老害

飲食業界はまだまだ古い体質や古い感覚が蔓延していると感じます。社長やオーナーさんが自分の『感覚が正しい』と信じて疑っていない。飲食店は流行りすたりが激しい業界です。集客手段も五年前の常識は通用しない。30年以上前は『立地条件』があった物件選び。ポスティングなどのチラシ配り。インターネットが普及した後は『ぐるなび』『食べログ』などのECサイトのページ作りでのお店の売りのアピールとSEO対策。ネット予約が始まった後は予約可能な席を多く開放して検索ランクを上げる事。SNSにも流れがあります。Facebook→Instagram→TikTok ラインはSNSが流行り始めてから長期に渡って軸になっています。今後はどのような媒体を活用するのかは誰にもわかりません。この様に古い常識が全く通用しない事が当たり前になっていますがまだまだ一生懸命店内ポップなど作ることに時間を使っているオーナーさんやECサイトやSNSを会社や本部にまかせっきりにして編集や投稿などをしたことがない店長さんをよく見かけてしまいます。オーナーや大きな会社の幹部や社長さんが店長に権限を与えたくないケースも多々あります。仲間を信用できない残念な感覚です。人は教えないと成長しません。向いていない事は時間がかかるかもしれませんが向いている事ならさほど時間がかからず成長します。教える前から無駄だと決めつけてしまわずに自分の仲間を信用して成長させる事が出来ない人間がまだまだ飲食業界には多いと感じます。

ミシュランの星を取るとかの特別なケースを除けば飲食店の仕事は基本的には単純作業がメインです。普通にこなせないようなものは少ないです。大繁盛店の売上を伸ばすとか一番きついポジションをピーク帯に回すとかは向き不向きが出ますが基本的な仕事を一般レベルで一従業員として成長してもらうのに学生のアルバイトさんでも週に3回出勤してくれれば3か月~半年あれば一人前になります。『自分がやった方が早い』と簡単にいう人は人の成長を邪魔している事を自覚した方が良い。特殊能力なしに一人前になれるスタッフを成長させられない考え方は年齢が若くても『老害』だと僕は思います。

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